【重要文化財】石清水八幡宮摂社狩尾社本殿保存修理工事
令和3年12月より令和6年10月まで、4期にわたり重要文化財石清水八幡宮摂社狩尾社本殿保存修理工事における彩色工事を川面美術研究所が担当いたしました。
石清水八幡宮は、寛永11(1634)年建築の本殿などを含めた中心社殿が重要文化財に指定されています。
周囲の摂社若宮社、若宮殿社、水若宮社、住吉社の各本殿や、東総門、西総門、北総門も中心社殿と同時期の建築であり、飛び地境内に所在する摂社狩尾社本殿は慶長6(1601)年に建てられた境内最古の社殿です。
彩色調査を行うなかで、在来彩色の下層から異なる文様や顔料が残っていることが分かり、この度の彩色工事では、下層に残っていた波や唐草などの文様を復原しました。
本殿の解体・組立工事における木部修理、屋根の葺き替え、石垣・礎石の復旧、左官・塗装彩色修理などにより往時の美しい姿に蘇りました。
石清水八幡宮様、文化庁様、京都府文化財保護課様をはじめお世話になりました工事関係各位にこの場を借りて御礼を申し上げます。
- 正面東脇間 修理前
- 正面東脇間 修理後
- 蟇股 修理前
- 蟇股 修理後
- 内法長押 修理前
- 内法長押 修理後
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